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【治す】自力改善

[脊柱管狭窄症のマル秘ツボ]〜⑤便秘・尿もれなどのトラブルには「関元・腎兪」〜

著者:東京中医学研究所所長 孫 維良

多くの財界人や芸能人がお忍びで通う東京中医学研究所の所長・孫維良先生が直伝のツボ刺激法「ひとりあんま」。
特別な道具も必要なく簡単に行えるセルフケアで、狭窄症の症状の改善に役立ちます。

今回、先生が教えてくれるのは、「関元(かんげん)」「腎兪(じんゆ)」です。排尿・排便障害や便秘・尿もれなどのトラブルに特効のツボです。

冷えの解消効果もある関元

腰椎の脊柱管に生じる狭窄によって、脊髄の末端にある馬尾という神経が圧迫されると、頻尿や尿もれ、残尿感といった排尿障害が起こります。脊柱管狭窄症などの腰痛は、東洋医学でいえば、腎の気が不足した腎虚の状態。中高年に多い夜間頻尿も、腎虚の代表的な症状です。
こうした泌尿器や生殖器の症状、下腹痛などに鋭く効くのが、小腸の募穴(臓腑の気の集まるところ)である「関元(かんげん)」です。ツボ名は、元気の関所という意味で、腎虚になると関元が弱くなることが知られています。
関元の位置は、ヘソから指の横幅4本分ほど下で、関元のすぐ下には膀胱の募穴である「中極」というツボがあります。併せてマッサージをすると排尿障害に大いに効果があります。
頻尿や尿もれがある人は、総じて冷えを伴っています。関元は冷え症の特効ツボでもあるので、冷えを改善すれば膀胱の機能を正常に整えることができます。

両手を使って腹部に円を描くように行う

関元へのひとりあんまは、両手を使って行いますが、その前に両手をこすり合わせて手を温めておくことが肝心です。イスに腰かけてリラックスしたら、ヘソの上に右の手のひらを置き、その上に左の手のひらを重ねて、時計回りに円を描くように腹部を押しさすってください。
最初は小さな円を描き、だんだん円を大きくして腹部に気を集めていきます。30回を目安に押しさすります。
こうすると、関元と中極を併せて刺激できます。冷えた膀胱を温めながら、膀胱の括約筋を強めることができます。実際に、関元と中極への刺激を続けた多くの人が、頻尿や尿もれ、尿切れの悪さ、残尿感などの不調を解消できています。

膀胱経のツボを刺激する

脊柱管狭窄症によって、馬尾という神経が圧迫されると、便もれや下痢、便秘などの排便障害も現れてきます。こうした症状もやはり、腎の働きが弱まった腎虚によるものなので、腎と表裏関係にある膀胱経のツボからアプローチするといいでしょう。
背中を通る膀胱経には、各臓器の名前のついたツボが並んでいます。中でも、排便を促すのに有効なのが、「腎兪」と「大腸兪」の2つのツボです。腎兪は、第2腰椎の下のへこみから親指の横幅1・5本分横の左右にあり、生殖をつかさどる腎の機能を整えます。大腸兪は、第4腰椎の下のへこみから親指の横幅1・5本分横の左右にあり、大腸の働きを正します。


●「大腎兪」については以下の記事をごらんください。

あらかじめ手を温めておく

まず、足を肩幅くらいに開いて立ちます。次に、両手を広げて背骨の左右にある腎兪の位置に当て、そのまま骨盤の上にある大腸兪まで、押しさするように上下させます。
この方法を20~30回を目安に行うと、腰がじんわりと温かくなってきます。ポイントは、リラックスして行うことと、あらかじめ両手をこすり合わせて温めておくこと、やや力を入れて強めに押しさすることの3点です。
さらに、大腸兪のすぐ下にある骨盤(仙骨)内には、上髎・次髎・中髎・下髎と左右合わせて8つのツボ(八髎)があります。八髎には、腰痛や泌尿器を整える働きがあるので、骨盤まで距離を延ばして押しさすると、膀胱の機能も整えることができます。
排便障害や排尿障害は、深刻な症状かもしれませんが、東洋医学では、自分の病気は自分で治すと考えます。実際に、便もれなどの症状を毎日の腎兪と大腸兪さすりで克服した人はおおぜいいます。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

出典thumbnail.jpg●脊柱管狭窄症克服マガジン 腰らく塾vol.3 2017年夏号
・腰らく塾の情報はこちらから
http://wks.jp/publication/koshiraku/

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●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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