【トリガーポイント療法】首の脊柱管狭窄症におすすめ! 首・肩の筋肉のこりほぐしに役立つ「三角もみ」|カラダネ

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【トリガーポイント療法】首の脊柱管狭窄症におすすめ! 首・肩の筋肉のこりほぐしに役立つ「三角もみ」

著者:くつぬぎ手技治療院院長 沓脱 正計

治りにくい腰や首の脊柱管狭窄症による足腰・首・肩の痛みやしびれは、筋肉に生じたトリガーポイントが原因である可能性があります。
トリガーポイントを放置していると、しだいに周囲の筋肉を巻き込んで新たなトリガーポイントを生み、痛みやしびれを拡大・重症化させます。そうなると、ささいな動作でも強い痛みが生じるようになります。そのため、トリガーポイントは、できるだけ早く取り除くことが重要です。

そこで、トリガーポイント対策の自力療法として、私の治療院では「三角もみ」や「テニスボールほぐし」をすすめています。

この記事では、首の脊柱管狭窄症に効く「三角もみ」のやり方を解説します。

トリガーポイントができる仕組みなどについては、以下の記事をご覧ください。
【トリガーポイント療法】脊柱管狭窄症の痛み・しびれの原因は首・肩・腰の筋肉にあった!?

●首の脊柱管狭窄症についてくわしく知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。

首・肩のトリガーポイント対策におすすめの「三角もみ」

首・肩の痛みやしびれの原因となるトリガーポイントは、僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、半棘筋といった筋肉に生じます。
これら4つの筋肉を背中側から見ると、ちょうど大きな三角形になります。この三角形の筋肉群に生じたトリガーポイントを探してもみほぐしていくのが「三角もみ」です。
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三角もみには、「ビニール傘」と「指サック」が必要になります。
ビニール傘は、柄の先端が丸い傘を選んでください。
指サックをかぶせたビニール傘の柄の先端を肩や背中に押し当て、押すと痛くて気持ちいいい部分(そこがトリガーポイントと考えられる)を探して刺激します。
指サックをかぶせるのは、肌を傷つけたり傘の柄がすべったりしないようにするためです。

それでは、三角もみのやり方を実際に見てみましょう。

三角もみのやり方①

まずは、傘の柄の先端を、肩の筋肉に押し当てて、硬いしこりがないかを探っていきます。
傘の先端を少しずつ動かしながら、首から肩の全体をまんべんなく調べる。傘の柄の先端で軽く押し込んで、痛(イタ)気持ちいいいと感じられたところが、トリガーポイントと考えられます。

三角もみのやり方②

トリガーポイントが見つかったら、そこに傘の柄の先端を当てて、力まずに両腕の重みを利用して2〜3cm下に引き、トリガーポイントを垂直に押して刺激します。
このとき、傘の先端は太ももの間に入れましょう。
1ヵ所のトリガーポイントにつき10〜15秒間じっくりと刺激したら、力を緩めます。
刺激と緩めるのを5回ほどくり返すのを1セットとして、1日3セット行うのが目安になります。

刺激を強める場合は、下の写真のように傘の柄を掴んだ手は固定したまま、下の手を2〜3cm前に押し出します。
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三角もみのやり方③

首すじの筋肉(主に板状筋・半棘筋)を刺激する場合は、傘の柄が背骨をまたぐように当てて行うと刺激しやすいです。
例えば、左側の首すじを刺激するときには、傘を右手に持って傘の柄が背骨をまたぐように当てます。

刺激するときには、気持ちいい痛みを感じる強さで刺激することが大切です。刺激しているうちに最初に感じた気持ちいい痛みが薄れてきたら、次のトリガーポイントを探して同じように刺激しましょう。

治療を長年受けても治らない痛みやしびれが続く、脊柱管狭窄症の方は、ぜひこの「三角もみ」を行って、症状の改善を目指してみてください。
わたしがおすすめしている、もうひとつのトリガーポイントの解消方法である「テニスボールほぐし」も、【トリガーポイント療法】腰・背中・お尻のコリを自分で治す「テニスボールほぐし」で解説していますので併せてご覧ください。
※上の記事や下の画像をクリックすると「テニスボールほぐし」の記事がご覧になれます。

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・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。


●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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