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【症例報告・おじぎ仙骨スライド】悪化するばかりの狭窄症が半年で好転し右足の痛み・しびれが改善

著者:清水整形外科クリニック院長 清水伸一

「体験談・症例報告」では、本サイトで紹介する自力改善方法で、実際に脊柱管狭窄症の症状が改善した人の体験談や症例報告を紹介します。
ここでは、「おじぎ仙骨スライド」を行って、症状が改善した内山美智子さん(71歳・仮名)の症例を清水伸一先生が紹介します。

「おじぎ仙骨スライド」について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【実演動画つき】間欠性跛行と腰痛で歩けない緊急時に役立つ2つのお守りストレッチ

長年の腰痛が引っ越し作業で悪化

内山美智子さん(71歳・仮名)は、30歳のときにギックリ腰に見舞われて以来、長年にわたって腰痛に悩まされてきた人です。
趣味の家庭菜園を行ったあとに腰痛を感じることが多く、そのたびに整形外科で鎮痛薬や湿布を処方してもらっていました。そうして痛みをごまかしていたものの、自宅の引っ越し作業を行ったのを境に、腰痛に加えて、右太ももの外側にも痛みとしびれが出はじめたのです。
足の痛みとしびれは、歩行時に強くなりました。整形外科では腰部脊柱管狭窄症と診断され、鎮痛薬の服用とブロック注射、そしてリハビリ(機能回復訓練)を続けることになりました。
痛みは鎮痛薬や注射である程度鎮まるものの、しばらくするとぶり返しました。そのため、リハビリの重要性をしっかり意識し、長期的な改善をめざして、週3回、まじめに通っていたそうです。
それにもかかわらず、しだいに痛みとしびれの範囲が足先に向けて広がりだし、程度も強くなっていきました。通院でのリハビリに限界を感じていたところ、知人の紹介で当院を訪れました。

半年で痛みが改善しハイキングにも行けた

04_38_001.png初診のさい、内山さんは右下肢の痛みとしびれで歩行が不安定になり、杖をついて歩いている状態でした。また、歩く速度も遅く、ネコ背姿勢にもなっていました。
私は、姿勢や歩き方など生活上の注意点を伝え、体幹を鍛える体操を指導するとともに、狭まった脊柱管を広げるために、おじぎ仙骨スライドも行ってもらいました。
内山さんの場合は、短期間では劇的な改善作用が得られませんでしたが、それでも治療とともに体操を続けるうちに、少しずつ確実に右下肢の痛みとしびれはよくなっていきました。そうして、体操を始めて半年がたつころには、右下肢の痛みとしびれはほぼ改善していたのです。
現在では歩く速度が上がり、背すじも伸びて杖が不要になりました。腰痛もよくなり、階段は上りも下りもらくに行えます。痛みとしびれのせいで長年できなかった家庭菜園も再開できたほか、友人からの誘いをずっと断っていたハイキングにも参加することができたと喜んでいます。

・記事の内容は安全性に配慮して紹介していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して専門医にご相談ください。
・医療機関にて適切な診断・治療を受けたうえで、セルフケアの一助となる参考情報として、ご自身の体調に応じてお役立てください。
・本サイトの記事は、医師や専門家の意見や見解であり、効果効能を保証するものでも、特定の治療法・ケア法だけを推奨するものでもありません。

出典

46_狭窄症ブック_epub.jpg●わかさ夢MOOK46 Dr.清水式 脊柱管狭窄症ベスト体操ハンドブック
http://wks.jp/mook046/

「Dr.清水式 脊柱管狭窄症ベスト体操ハンドブック」では、脊柱管狭窄症の患者さんの診察数3000名以上の名医・清水伸一先生(埼玉県 清水整形外科クリニック院長)が、これまでの治療経験から考案したさまざまな自力改善の体操・リハビリ方法を惜しみなく紹介!脊柱管狭窄症はなぜ起こるのか、それにはどう対処したらいいのか、多くの読者が悩む解決方法を掲載しています。「手術はしたくない」「症状が悪化する一方」「近くに良いお医者さんがいない」などの悩みを持つ方は、いますぐ書店にてお求めください。


●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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