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【治す】自力改善

[脊柱管狭窄症のマル秘ツボ]〜⑥足の冷え・こむら返りには「三陰交・承筋」〜

著者:孫維良

多くの財界人や芸能人がお忍びで通う東京中医学研究所の所長・孫維良先生が直伝のツボ刺激法「ひとりあんま」。
特別な道具も必要なく簡単に行えるセルフケアで、狭窄症の症状の改善に役立ちます。

今回、先生が教えてくれるのは、「三陰交(さんいんこう)」「承筋(しょうきん)」です。足の冷えやこむら返りの緊急対処に役立つツボです。

冷え解消の特効つぼ三陰交

冷えは万病のもとといわれるように、体温が下がると血流が停滞し、代謝(体内で行われる化学反応)や免疫力(病原体から体を守る力)も大きく低下します。脊柱管狭窄症になると、足の冷えが強まり足の感覚が鈍くなるという声がよく聞かれます。
冷え解消の代表的なツボとして知られているのが「三陰交(さんいんこう)」で、足を通る3つの陰経である脾経・肝経・腎経が交差するツボです。内くるぶしから指の横幅4本分ほど上にあります。
婦人病の特効ツボとしても有名で、生理痛や月経異常、不妊や更年期障害などの治療に優先的に使われています。

軽い力で徐々に力を強める

三陰交へのひとりあんまは、両足のかかとを合わせるように座り、三陰交のある足首を、手のひらや指の腹で押しなでるよう刺激します。冷え症の人は、三陰交もひんやりと冷たいはずなので、両手をこすって手や指を温めてから行います。慣れてきたら、三陰交のツボから足先までを指の腹で押しさすると、さらに効果的です。最初は、軽い力で押し、徐々に力を強めていくのがコツです。ツボの周囲に、だるさや鈍い痛みが現れるまで押しつづけ、その後もさらに30秒ほど押してください。
冷え症の場合には、両足のひとりあんまを行いますが、実際に三陰交を刺激すると、直後に足先がポカポカしてくるのが実感できるはずです。
私は、冷えが原因と思われる不調を訴える相談者には、必ず三陰交のひとりあんまをすすめています。すると、「冷えが改善されて安眠できるようになった」「血液循環がよくなって生理痛が軽くなった」「冷えによる腰痛や下肢痛が軽減された」「狭窄症に伴う足の冷えが気にならなくなった」など、さまざまな好結果が報告されています。

こむら返りを短時間で和らげる

高齢者に限らず、若い人でも経験のあるのが、突然起こる「こむら返り」です。こむら返りは専門的には「腓腹筋痙攣」といい、ふくらはぎをの腓腹筋に急激な筋緊張が生じた状態です。
長時間の運動や立ち仕事で疲れがたまったり、運動不足で筋肉が硬くなっていたりすると、こむら返りが起こりやすくなるようです。
高齢者の場合は、腰椎(背骨の腰の部分)の変形によって神経が圧迫され、神経が異常興奮を起こすことによって、こむら返りが発生するともいわれています。
こむら返りが起こると、一瞬、息が止まるほどの激痛に襲われますが、こんなときには、ひとりあんまで応急処置をすると、短時間で激痛を和らげることができます。
こむら返りの「こむら」とは、ふくらはぎのこと。こむら返りの重点ツボである「承筋(しょうきん)」は、ふくらはぎの最も膨らんだ部分にあります。慢性的なふくらはぎの痛みやしびれを緩和するツボとして、「承山(ふくらはぎとアキレス腱の境目)の少し上に位置しています。

●「承山」については以下の記事をごらんください。

3ステップで承筋・承山を刺激する

こむら返りが起こったさいには、次の手順でひとりあんまをしてください。
①こむら返りが起こったほうの足を伸ばして足首を伸ばして足先を上に向け、ふくらはぎのすじを伸ばす。
②痛みが少し治まり足を曲げられるようになったら、手の親指に少し力を入れて承筋を約30秒間押す。続けて承山も約30秒間押す(上の写真参考)。
③最後にふくらはぎ全体を片手でつかみ、5本の指を使って、上から下にかけてもみほぐす。
歩いている途中に、急にこむら返りが起きても、慌てずにこの方法で対処してください。短時間で激痛が引き、すぐにまた歩きだせるようになるはずです。

出典

出典thumbnail.jpg●脊柱管狭窄症克服マガジン 腰らく塾vol.3 2017年夏号
・腰らく塾の情報はこちらから
http://wks.jp/publication/koshiraku/

・電子書籍は、こちらからご購入ください
Kindle(amazon)の電子書籍ページ

●脊柱管狭窄症をいちから知りたい方は、ぜひ下の記事をご覧ください。


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[脊柱管狭窄症のマル秘ツボ]〜⑥足の冷え・こむら返りには「三陰交・承筋」〜
●東京中医学研究所
ホームページ:http://www.tuina.jp/

中国で、推拿(すいな)医師として活躍し、多数のテレビ番組の出演や出版など多岐に渡る活動を行い、1987年に来日。来日後は城西大学で中医学に基づく推拿療法を教え、国立リハビリセンターや各地の治療家等を対象に推拿療法の講演を多数行う。さらに雑誌寄稿やテレビ出演により中医学の普及に努める。 また塾開講により、全国に多くの人材を輩出する。

1954年中国・天津生まれ。
●天津中医薬大学客員助教授
●天津北辰北門医院副院長
●香港中医脊診整脊学会副会長
●東京中医学研究所所長
●臨床中医推拿塾塾長
(中国医師免許保有)